2003年11月01日(土)
韓国の英語研修について 報告近藤議員
韓国の利川市立松亭初校を研修して
日本における学校教育の中で、最も改善しなければならない教育として、英語があげられます。高校、大学まで英語を勉強しても、多くの人は英会話が出来ません。 国際化の流れの中でこの現実をとらえ、何のための教育なのか、という原点まで立ち戻り、試験目的の教育の是正が不可欠であるとの認識の下、ようやく自治体が独自に、あるいは英語教育特区を申請するなど、実際に会話が出来るようにする教育に取り組み始めています。
今回、主に韓国での英語教育がどのようになされているのかについて、利川(イチョン)市立松亭(ソンジョン)小学校を中心に視察研修をしました。韓国は今や世界一のIT国であり、国際化に向けての英語教育の取り組みが積極的である、と事前に認識していましたが、認識以上に積極的に取り組んでおり、危機感すら感じました。
<韓国の英語教育について>
1、英語教育の考え方 (1)高校あるいは大学まで6〜10年間勉強しても英会話ができないのは英語教育に問題があったためで、試験のための英語教育は実用に供しないとの反省から、実用に供する英会話能力重視の方向に、3年前から教育指導方針が変更され現在に至っています。 (2)高校、大学の入試についても英会話能力の試験があります。
2、授業時間について (1)英会話のための教室があり、教室の中に円形テーブルを6脚配置し、各テーブルでは先生のメインパソコンにつながれた4台のディスプレーを、各台1〜2名で使用していました。 (2)英会話授業は3年生から始め、3,4年生は週1回1時間で書きはなく、教科書、ディスプレーの画面や絵を使って、先生と話すことや聞くことで、英会話になれることに重点を置いています。3,4年生は年間45時間、日本は0時間です。 (3)5.6年生は週2回2時間で3,4年生の延長と書きを加えた授業になっています。5.6年生は年間90時間、日本は5,6年生でせいぜい5時間です。 (4)教科書ももちろん英語で、先生の席でパソコンを使用し画面変換をしながら英語で授業を進めていました。ちなみに視察研修した5年生の授業において、このディスプレーの画面や絵を見せての、What are you doing? で、くり返しての英会話なので自信ありげの会話でした。 (5)この教室のメインパソコンにインターネットをつなげばいろんな教育への可能性がでてくると考えられ、最大限ITを駆使していました。
3、英語の教師について すべての小、中学校に1名ずつ英会話が出来る韓国の先生を配置しています。ソンジョン小学校には、大学出たての若い女性の先生が配置されていました。
<IT教育について> IT教室にはインターネット可能な40台のパソコンがあり、いろんな教科の検索に使用され、宿題もインターネットを使って調べてくるような内容の出し方のようです。韓国のITは世界ナンバーワンであるという意識のもと、ITを大変積極的に活用しています。
<視察研修を通して感じたこと> 韓国は国をあげて子供の人材教育に当たっており、特に英会話、IT教育については韓国の将来がかかっているとの認識のもと、大変積極的に取り組んでいます。この傾向はますます顕著化する傾向にあり、現時点において日本の取り組みは、韓国より5〜10年遅れていると実感しました。教育時間について韓国は3,4年生で年間45時間、5.6年生で90時間に対し、おのおの0時間、5時間であり、大変な危機感を感じました。 このような実情に群馬県太田市は、外国語特区のもと子供の英会話能力向上の教育を始めました。しかし本当にこれでよいのでしょうか。小泉構造改革は国際化の中で失った競争力を、もう一度世界一にしようと取り組んでいます。国際化の中で世界一を目指すのであれば英会話教育は、大変大きな位置づけにあるべきではないでしょうか。教育は国策の最たるものです。 子供の成長は時を待ってくれません。この実態と認識のもと、積極的に小中学校の英会話、IT教育を推進していくべきと考えます。
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